精神科/児童・思春期精神科/心療内科/内科/歯科　福間病院

INFORMATION ON MEMORIAL GARDEN 記念館ガーデンについて

ここに開設された「記念館ガーデン」やその周辺地は、もともと炭鉱主堀三太郎氏の旧別荘の跡地である。大正7年頃に完成されたものらしい。敷地9万坪、別荘等建物500坪といわれている。
敗戦後、正門（薬医門）・数万坪の敷地・別荘・池等も含めて米軍将校クラブとなった。しかし、1953年には、その将校クラブも解散することになった。
それを機会に、福間病院創設者である現恵愛会理事長佐々木勇之進が大胆な発想のもとに、この純日本式の建物をそのまま利用して、わが国最初の開放療法を始めたのである。鍵・鉄格子を一切使わず患者の行動制限を排除するという実行不可能かと思われる発想であった。将にこの建物は、わが国の開放療法発祥の病院なのである。
記念館にガーデンという言葉を付加したのは、おそらく建物だけでは開放療法は成功しなかったのではないか、そこにガーデンが生きているからだという確信が、私の心のどこかにある。だから「記念館ガーデン」と呼ぶことにしたのである。そしてここに、定床30床（現500床）の福間病院として開設の承認を受けたのである。将に福間病院創設の建物である。後に独立の病棟（旧7病棟）として利用されていた。時に開館記念日は1955年3月10日であった。たまたま2005年3月10日をもって、開院50周年を迎えることになった。開院以来半世紀を超えたことに思いを致し、跡地の建物を一部解体して福間病院創設の建物として復元、つまり福間病院の記念館として残すことにしたのである。そして周辺を含めて、「記念館ガーデン」と呼称することにした。

2007年7月、佐々木勇之進理事長亡き後も、その御遺志は引き継がれ、 開院60周年を迎える2015年3月10日「佐々木勇之進記念館」が開館致しました。